真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

2022-01-01から1年間の記事一覧

心の音

心の音を聞く。 心の声を、聞く。 苦しさを、 嘘で紛らわすことは、もうやめね。 にがい、苦しい経験を、 その対象に対して、なにかおもうのではなく、 その経験を、 これからどうするのか。 その経験は、 どうして、そうなったのか。 これからは、どうする…

別の

糸が 切れて ぼわ ぼわんと どこにいるのか わからないみたい もう 糸のことは忘れて 漂って 歩いているのではなく ただ ほわほわと 彷徨っているみたいだ そうして それから 思い出して また 別の糸を 手繰り寄せる もう一度 初めてのように

糸口は、どこ

家に帰れば我が家だった。 我が家に帰ってきたのだから、間違いはないはず。家の中に、昨日買った本や一昨日の手書きの詩がある。だけど、一昨日の夜からの変化はまだ消えていない。 家に帰れば我が家だった。 昨日着ていた服、昨日持っていた鞄、一昨日いた…

「ほんとう」

きえるかくれるみえるみえないみせるみせないほんとうのことをほんの少しだけ 月がみたいみえないみえないみない 星がみたい満天の星空ほんとうが少しだけ 橋の上ずっと ここにいたい夜の中にずっと 沈んでいたい どうしてどうしても 深く もっとずっとここ…

「おわかれ」

どんなに ぼろぼろになったって かれにもらったプレゼント いつも身に付けていました かれが そばにいるみたいでね たったいまからそれも もう おわかれね 意識なんてしないで 意味なんてなんにもないから ねえ かれって どんな人 なんて 聞かれても もう お…

ことば なくても

ことば なくても ことば なくても やっと あえたね きっと 日常の中に わたしは いない それが あなたの日常 もう ずっと前から 決まっていたこと どうすることもできなかった なんていうことは いいわけ だけど わたしの中には わたしの日常には ずっとあな…

スマートボール

時空が、捻れる。 一気に当時に戻る。 一気に、当時が蘇る。 そんなことが繰り返される、この1週間。時空が歪む。 スマートボール あれとこれを 狙って ただ狙って 集中して 意識を集中して 長い時間を掛けてはいられない よその気持ちが入る隙なんて これっ…

ずっととなりにいたね。

書く。 書き続けている。それが、残っていく。 大切なメッセージ。 ぼんやり忘れてしまうことがあっても、心のどこかで残っている。 朗読。 ライブ、観ていただいたこと。 当時は、振り返ることなんて、あまり思っていなかったかもしれない。 とにかく、夢中…

詩集「スカイツリー」発売。

待子あかね 詩集を出すことになりました。 私家版にて出した詩集の再販となりますが、 去年の今頃(もしかしたら、もっと以前から)思い描いていたことの一つです。 形となりました。 あなたへと、届けられたら、嬉しく思います。 詩集「スカイツリー」 2022年…

すべては繋がっている

昨秋の出来事を、不意に思い出す。 それに気づき、しばらく経ってから、昨年、何、意地を張っていたのだろう、と恥ずかしくなる。とはいえ、昨秋の出来事のことを考えていたら、今、いる場所がわからなくなって混乱して、でも、今いる場所を変わるつもりもな…

アンテナ直感受信力

心が、震える。 今迄、似たような状況であっても、その場にいることができなかった。 その、今迄のことよりも。 今、心が、震えている。 そして、時間は、止まらない。 今迄、気づくことができなかったこと。 今、気づくことができたこと。 何を考えて、何を…

初めての習慣。初めてのリズム。

初めての出来事に、思い切って、触れる。 時間を決める。 リズムを決める。 リズム。 リズム。 リズム。 習慣を目指す。 リズムとなるように。 ほんとうは、雲一つない きれいな気持ちのいいあおぞらを飛びたいけれど、 曇天でも、飛びたい。 今日は、ちょっ…

久しぶりの

思い切って。 ぐるぐる、渦の中に埋もれて。 渦の中に吸い込まれてばかりいて、そうならないように、そうでいないように。 思い切って。 ぐるぐる、考えて、迷って、考えて、迷って、迷って、 でも、そういうときは、たいてい、自分の心のうちでは決まってい…

考えて、問うて。考えて。

「ご無沙汰しております」というとき、前にお会いしたのはいつ頃だったかと、思い出す。 (もしかしたら、わたしという人のことを覚えていないなら、「ご無沙汰しております」というても、きょとんとされるのではないか) (一方、覚えておられたら、きちんと挨…

名前と足跡

わたしの名前は、待子あかね(まちこあかね)です。 誕生は、2003年6月です。 といっても、前の名前で立ち上げた初めてのホームページは、2000年(それも6月頃だったかしら)です。 一時期、わたしのホームページには”掲示板”があって、その中で、名前を新しくす…

「いぬとがいとう」

きみは かえるところがないのかい いったい どこからやってきたんだ ここで ゆっくりするがいいよ ぼくのいたばしょは ずっとずっと とおくだったけれど もう いえがたちのきになるというので おいだされてしまいました どこへ行けばいいのか ただひとつの月…

今日の余白

ずっと、おなじことだったけれど、やっと、気付いたようだ。少し、ほんの少しかもしれないけれど。 スイッチは、ある。手の中、心の中にずっと、ある。 おなじことをくりかえしているのだよ、それは。 どうして、そんなことばかりをしているのだい。 いいか…

今日の余白

今日の余白 声が聞こえる 同時に 色んな声が 色んな色の声が 同じ言葉 叱責 だけど それは 過去からの知らせ 過去からの今日への知らせ 明日へ なにやってるんだい しっかりしなさい 長い長い 手紙のようです

今日の余白

秋の風に、心地良さを感じるのも束の間、心に手を当てる。自転車で走りながら。信号待ち、空を見上げながら。信号待ちでも風に流れる光と願い、祈り。流れる雲、時々の青空。心に手を当てて、深呼吸。自分に帰る。 余白が必要ね。窮屈さはいけない。 削ぎ落…

「階段の先に」

階段を上るとそこは 2階 息を飲む デジャブでいっぱい ここで足を止めていてはいけない 次へ進む 階段を上るとそこは 3階イベントスペース これから始まるかけがえのない時間が にっこりと 笑って 待っていた ちょうど開催されていた展示が よりこれからの時…

いつも通りのこと

いつも通りに 夜になると眠る いつもとちがう週末に いろんなことの刺激を受けて 刺激などを自分の中で受け止めるのが いっぱいで 両手 広げて いっぱいで いっぱいなことは 嬉しいかぎりです いつも通りのことが少なくて いつもの中へ戻るのに なかなか う…

「流れまち」

まちは いつも 顔を変えて ずっと おなじところにいるはずなのに いつも ちがうところにやってきているみたい ここには メリーゴーランドがありました ここには 観覧車がありました ふたりが であったのは このまち いちばん人気のジェットコースターもあっ…

「秋 こんにちは」

夏に 嘆くよりも もう 秋 こんにちは 雲 わらった わらった 雲 わはは 身勝手に 季節に委ねる身体と 零れる汗を 隠しながら 日差し わらった まだ 突き刺さるだろう まだ 痛いだろう 痛くても 平気さ 痛みは いつか消える いつか 飲み込んで 染み込んで 遠く…

なつのおわり

4年前の写真を見ながら、夏の終わりを思う。 8月は、あと10日。 いったいいつから、こんなになつがつらくなったのだろう。 つらいことをぐっとのみこんで、あきを身体いっぱいに浴びよう。 その準備を。 ****** もう2週間も経つというのに、かこわいが…

日曜日から月曜日にかけて

なかなか眠れなかったのは、もがいていたから。 夜中になって、もがき始める。衝撃的なことがあったから、身体いっぱいに、心いっぱいに、なかなか受け止めるのに時間が掛かる。そのために、できることを、ひとつ、ひとつ、取り組んでいる。目を閉じたり、目…

流れない泥の水だって、いつかは、消えていくさ。

嘘は、半分、本当になりました。本当に、なることがあるのですね。 嘘は、半分、本当になりました。よかったです。 全部、本当になるまで、あと少しですね。 さて、なんだか。なにをいっているんだか。 全部、本当になるなんて、そんなことはあるわけないで…

劇中劇

誰にも言えない出来事の中で 誰かに話したい記憶を 二つ見る 幕は 上がりました もう 引き返せません 科白を 度忘れしました アドリブ アドリブ 時間を使い過ぎです スポットライト浴びるのは もっと あちら側です 誰かに話したい記憶が出てくる 誰にも言え…

うそとわがままとほんとうはのみこんで

真夜中 うそとわがままと ほんとうはのみこんで 夜は 考えるには 適していない そんなの とうの昔からわかっていること 夜は 感じたことを落ち着かせる時間 どうして うそをつくの どうして わがままをいうの どうして こわいの 温度が なかなか 冷たいから…

予言者

予言者のいうことに疑問を抱いた そんなことは ない そんなことは ないと意地を張っていた 予言者のいうことは間違っている そんなはずは ない そんなはずは ないと強情になっていた 感情をぶつけてはいけない 過ちを繰り返さないように 感情に従った過ちを…

「焦げたトースト」

そんなに焼かれたら 焦げてしまうよ そろそろ いいでしょ 美味しいときは もう過ぎたから 堪忍してよ じりじりと上昇するあつさは どこへも逃げないね 美味しいときは もう過ぎたから だれにも 食べてもらえないね だれも 食べないね トースターの中に放置さ…