真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

随分と前のことが今さっきみたいに表れて凝視してしまう前に(2023年12月より)

随分と前のことが、今さっきのことみたいに表れて凝視してしまう前に 呼吸がちゃんと、できるように、ということを考える。 そして、そうして、動いていく。動かしていく。 心を、身体を。 もう二度と、と、もう一度の狭間で。 ha | za | ma を着る。 着ると…

掬って、零れ落ちたものを見て、もう、縋るのはやめて

その場にいなくても、その場の空気が閉じ込められているようで。 ファンでもないから、iPhoneに保存して(なんていけないことだ)時々眺めたりそんなことをすることもなく(ちがう、そうしたら、きっと、おかしくなる。きっと、たくさんたくさん、よくないた…

お知らせ:[SKYLAND]に出演します。

きっと、まだ、なにかできるはず。 きっと、また、なにかできるのだから。 満月の夜に ーーーーーー【ライブ出演のお知らせ】 弾き語りの方々とのライブに、お誘いいただきました。 12月27日(水) 待子あかね、朗読のライブを30分します。 待子あかねの出番…

動かないと真っ逆さまに転げ落ちていく(2023年11月より)

おおきな決断 ふたつ同時に と 考えていたけれど 逼迫してきたのは ひとつの方 動かないと 動かない 大都会を通過する 会いたい人に会うために 行きたいところに行くために 待ち合わせ場所を確かめるために ベール 被って 通過する 【2023年11月の1枚】 吉田…

「いなくなって側にいる」

この詩を読んで、感銘を受けて、 詩を書きました。 note.com ****** 眠る前に言葉にそっと触れることができたなら お守りとして抱きしめて 穏やかな夜に 夜を穏やかに いなくなった人は もういない のではなくて りくつづきになっているどこかに いる…

ひとりで歩いていても、この光景を見たのはひとりではないね

ひとりで歩いていても、この光景を見たのはひとりではないね。 歩いているということを忘れて、波に飲み込まれてしまいそう。 しっかりとしなくては。 しっかりとしていれば、大丈夫。 今日のために、いっしょに歩いてくれたみたい。 あの日、あの時間、あの…

どこにもない、どこにでもある(2023年10月より)

8月9月の慟哭を脱ぎ捨てるように焦ってばかり。10月、足掻いていた。 そうしたら、どこにもない、どこにもないと叫び続けていた。 どこにでもある、どこにでもある、と、合点がいくまでに、随分と時間がかかった。 目の前にあるというのに。 もしくは、 もう…

これから、駆けていこう(2023年9月より)

9月。 逃げる、追いかける。逃げる、遠くから追いかける。 できないできないではなくて、できる術を考えよう。 10日後の複雑な妄想ではなく、集中するのは18日後について。 さあ、走り出せ。 さあ、駆けていこう。これから、駆けていこう。 【2023年9月の1枚…

お知らせ:『Panoramic View 』に出演します。

長年の押し込めていた感情があふれてくる。 全身全霊ですべてやり直したい。 ーーーーーー【ライブ出演のお知らせ】 桑井ゆたさん 初主催イベントPanoramic View (HIP-HOPとポエトリーメイン)に、お声掛けいただきました。 10月22日(日) 待子あかね、ポエト…

「思い出のバニラアイス」

夢の中で、書いた手紙を読んでいました。とても、とびっきり楽しくて(なにも悩まずに)穏やかな時間。目が覚めて、手元になにも手紙はないけれど、声はまだ出ないけれど、穏やかな時間が確かにあったようでした。 ****** 「思い出のバニラアイス」 い…

きっかけのひとつ(2023年8月より)

もうそれまでの見ていた景色ではないだろう。 自分にとっては大きな出来事でも、「よくあること」「みんな、そうです」と言われてしまうだろう。だとしても、もうそれまでの見えていた景色とは違っている。 今の現状に対しての否定的なことばかりに意識を向…

忘れたら、もう一度、もう一度

忘れてしまうことが多すぎる。 確かなことなどどこにもない。その意識が強かったからか、しっかりと意識の奥に染み込んだあれこれが、気がついたら、消えている。 特定の感情に囚われているからか、どこへ向かっているのか(行きたいあのまちのこと忘れてな…

お知らせ:「Poemsight」創刊準備号に、掲載いただくことになりました。

【お知らせ】 『Poemsight』創刊準備号に、 「まけ」という作品を選んでいただき、 掲載いただくことになりました。 よろしければ、ぜひ、ご覧くださいませ。 よろしくお願いいたします。 note.com 受賞コメントなども合わせて掲載いただいております。 どう…

季節が10日、進んでいる(2023年7月より)

季節が10日、進んでいるから、今がどんどん遠ざかる。今がどんどん溶けていく。 雨が降らないなんて、きっと誰もいっていない。だから雨に遭ったって誰かに何かを言うわけにはいかない。 ただ、少し、冷たいような、雨。 一ヶ月前と同じような空でした。一ヶ…

詩集「スカイランド」発売中。

待子あかね 詩集「スカイランド」 2023年05月31日 白昼社より発売中。 私家版詩集『スカイチケット』『スカイローズ』昨年出版された『スカイツリー』より。そして今迄の詩集に収録のない作品、及び、書き下ろし作品を含む20篇。 あなたへと、届けられたら、…

3日後の雨の色

1週間が経ちました。 というのと、7日間が過ぎましたのでは、少し違う。 ようやく、ようやく、過ぎました。 長い、長い一日の後の長い長い7日間。 始まった長い、長い一日目に(正確には、その前日から)藁をも掴む気持ちで、7月の2週目の土曜日の夕方…

お知らせ:『抒情詩の惑星』へ、寄稿させていただきました。

【お知らせ】 「未来への伝言」と題して、 詩集について思う事、考えたことその周辺について、 『抒情詩の惑星』へ、寄稿させていただきました。 よろしければ、ぜひ、ご覧くださいませ。 よろしくお願いいたします。 ↓ 詩集『スカイランド』の画像をクリッ…

滲む境界線に希望を託す(2023年6月より)

滲む境界線に希望を託す。 見える世界の色が一瞬にして変わるとき、その色を信じたくない。信じられない気持ちでいっぱいになる。信じられないというよりも、事実を受け入れたくないという状況。そんなとき、なにかに(相手が疎ましく思うことも構わず)しが…

詩集「スカイランド」発売。

待子あかね 詩集を出すことになりました。 長く、詩を書いている中での、自撰詩集となりました。 あなたへと、届けられたら、嬉しく思います。 詩集「スカイランド」 白昼社より発売。 ご注文は、こちらへ ↓ f27.base.ec ****** ****** 白昼社よ…

きみはぼくにまたあいたくなるだろう(2023年5月より)

(ほんとうのことはことばのなかにはない) だけど だから うれしいというかんじょうがうまれたとしても どうようしてどうしようもなくなる ほんとうのことをけっしていわないのは おびえているから かもしれない もう あんなひびにならないように きたいする…

さみしさのしょうたい

2003年になる少し前。 「オレが仕事で忙しかったから、オマエ、劇団、入ったんやろ」 図星だった。 もちろん、それだけではない。 中学高校と演劇部だったけれども、高校2年の夏、どうしても居た堪れない理由で辞めたことを思い出し、もう一度、挑戦してみた…

心の音を聞く

心の音を聞く 隠し切れないものを受け取って どうしていいかわからなくなって 言葉が見つからなくて 時間を忘れる 「時計の針 止まってください」 このまま 先に進まなければ このまま 後ろにも 戻らなければ この場所のままで 時間を忘れるなんてことは で…

ターニングポイントと、今の場所(2023年4月より)

行きたい場所が、自ずからやってくるわけではない。 行きたい場所は、どこにでもあるわけではない。 あのまちが このまちに なるまで まだ とおくても あのまちを おもう ターニングポイントは半年前。 そして、そこから、今の場所をじっくりと確かめる。 焦…

きっと

きっと わずかに 動揺しているのだろう だけど 熟考した自分を信じるさ きっと 聞こえすぎることを どうにか落ち着かせて 見えていないことを 見るようにして

3日後の雨の色

雨は必ず止むのだから、これから降ることを驚いているというのは滑稽。 3日後の雨の色は、今日とは違うのだから、必ず。 ねえ、心配ないよ。 心配ばかりしていても、3回、眠ったら、土曜日になる、必ず。 降り続く雨。 真っ白。轟音。 降り止まない雨。 真っ…

始まるのは、工事だけではない。(2023年3月より)

工事が始まった。 年度末を経て、年度が新しくなるというのに。工事が始まった。 一方、年度を越えても、このまちはあちらこちらで、工事が続いている。 何を取り壊し、何を新たに作り上げているというのだろう。悲しみや苦しみの末に。 始まった。 今迄、長…

犬と街灯さまにて、詩集「スカイツリー」、置かせていただくことになりました。

大阪・豊中市のリトルプレス専門書店 犬と街灯 – ギャラリー+本とかのお店 さま・犬と街灯さまの online store にて、 inumachi.stores.jp 待子あかね 詩集「スカイツリー」を置かせていただくことになりました。 薄暗闇の小さな灯りのような、詩集。手にす…

彼は彼女だった/山は山だけではなかった

彼は彼女だった 主の帰りをずっと待っていた 帰ってくる場所はここだよと うちで ソファあたためて 待っていた 山は 山だけではなかった 歩くことに 片腕がなくても 走ることに 片足がなくても 山は 山だけではなかった やっと 帰って来れたね いつ どうなる…

お知らせ:『ポエトリー・ナイトフライト  グランドチャンピオントーナメント』に出場します。

忘れてしまった今迄のあれこれよりも、続けていくことのおもしろさ、楽しさを。 そして、その瞬間に、すべてを。 ーーーーーー【お知らせ】 3月25日(土) 『ポエトリー・ナイトフライト グランドチャンピオントーナメント』に出場します。 choriさん主催の…

似ていて、それがわたしなのかもしれない

元気です。心配ないです。 そう呪文のように、もしくは祈りのように繰り返すのは、きっと自分に言い聞かせているのかもしれない。だいじょうぶだ、だいじょぶだと、言い聞かせているのだ。 2週間前のように、床から離れられなかったことを思えば、実際に、元…