季節が10日、進んでいる(2023年7月より)

季節が10日、進んでいるから、今がどんどん遠ざかる。今がどんどん溶けていく。

雨が降らないなんて、きっと誰もいっていない。だから雨に遭ったって誰かに何かを言うわけにはいかない。

ただ、少し、冷たいような、雨。

一ヶ月前と同じような空でした。一ヶ月前と同じことなど何もありません。

一ヶ月前、居た人はもういない。わたしは、一ヶ月を生きた。

今のわたしを見たら、なんていうだろう。

だれもいない部屋を見たら悲しくなるね。

悲しいなんて言葉よりも強く、西洋人形や日本人形に並んで、わたしの成人式の写真。水色の着物。だれもいない部屋で、待っているのかもしれない。

症状を数えるよりも早く、考えたり、感じたり、行動するべきことはあるはず。

だけど、今を生きているのは、生きてきたことを確かめるため。

役目は、きっと、まだ、残されている。

【2023年7月の1枚】

　　　　　　　遊園地、園内

＊＊＊＊＊＊

白昼社より、詩集『スカイランド』発売中。

ご注文は、こちらへ

↓

白昼社より、詩集『スカイツリー』発売中。

ご注文はこちらへ

↓

真夜中の看板持ち