真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「さよならハタチのころ」

さよならハタチのころ。交通事故に遭ったと知らされて、病院のベッドの上、天井をずっと眺めていたわたしは、さよならハタチのころ、そればかりを考えていた。明日は誕生日だというのに、誕生日が嬉しい年頃だというのに、そんな日にどうして病院のベッドの…

ここに

どこにいても ここに身体ひとつ 遠くまでだれも知らないところへなにも見たことがないところへ怒鳴り声など染みついていないところへだれも知らないところへ行きたいだれも知らないところは淋しいだろうかいいえ 今でも毎日(仕事以外では)様々な人と、会って…

矛盾と葛藤と四方八方に広がる怖い怖いを飲み込んで

本当のことは、なにもいらない。一般的(と思われている)話題を(その話題が出るだろうと想定できたのなら)学んでおくべきだった。そうしておかなくちゃ、場が白ける。場を白けさせてしまったなら、それは良くないから、避けられるようにしておくべきだった。…