真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

矛盾と葛藤と四方八方に広がる怖い怖いを飲み込んで

本当のことは、なにもいらない。

一般的(と思われている)話題を(その話題が出るだろうと想定できたのなら)学んでおくべきだった。そうしておかなくちゃ、場が白ける。場を白けさせてしまったなら、それは良くないから、避けられるようにしておくべきだった。もっと、ちゃんと、(一般的話題を分からないという認識だけでなく)学んで、考えておかなければならなかった。
同じ空間で似たような感覚でいるわけでもない限り、様々なことを、もっと考えなければならない。考える。考える。勘が、勘が鈍る。

怖い怖い怖い。ばかり思っているから(いいえ、そうならないようにと思っていないわけではないよ)怖い怖い怖い怖い。繰り返す。いけないなあ。でも、以前いた場所とは、少し、ほんの少し、違う、きっと。まだ、違う場所に行くことができるよ。

わたしはどんな顔をしていたのだろう。
今日もやっぱり滑稽だったかしら。
相変わらず情けない、うまく適切に。適切にってなに。
うまくってなに、うまくできたことなんかあったのかしら。
今までのことってなに。今までってなに。

うまく話せないうまく話せない。
ぐちゃぐちゃで、ああ、なにをいってんだか。

しっかりと、きっと、ぐっと、もっともっと、この瞬間だけは、
矛盾と葛藤と四方八方に広がる怖い怖いを飲み込んで。
口元に戻ってこないように、しっかりとしっかりと、飲み込んで。

動揺を、ほんの少し、いいえ、とてもたくさん動揺したのだろう。
それは、想定されていたこと。だけれども、初めの初め、そんなことはなかったから、想定されていたことを、少し経って、すっかりと忘れてしまっていた。

とても美しいということは、とても隙がないということ。
もう、すっかりと忘れてしまおう、なにもかも。


兎も角、今は、明日が、青い空が見えることを、ただそれだけを、願おう。