真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

ここに

どこにいても ここに

身体ひとつ 遠くまで
だれも知らないところへ
なにも見たことがないところへ

怒鳴り声など染みついていないところへ

だれも知らないところへ行きたい
だれも知らないところは淋しいだろうか
いいえ 
今でも毎日(仕事以外では)様々な人と、会っているわけではないから
だから だけど
たわいのない話し
今日あった聞いてほしい話し
声を上げての涙が暫く(10分ほどの時間だった)あって、その後は随分ぼんやりとしていたということ

だれも

だれも知らないところへ行きたい

どこにいても 
ここにわたしはいる