ここに
どこにいても ここに
身体ひとつ 遠くまで
だれも知らないところへ
なにも見たことがないところへ
怒鳴り声など染みついていないところへ
だれも知らないところへ行きたい
だれも知らないところは淋しいだろうか
いいえ
今でも毎日(仕事以外では)様々な人と、会っているわけではないから
だから だけど
たわいのない話し
今日あった聞いてほしい話し
声を上げての涙が暫く(10分ほどの時間だった)あって、その後は随分ぼんやりとしていたということ
だれも
だれも知らないところへ行きたい
どこにいても
ここにわたしはいる