真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

今日の余白

 

ずっと、おなじことだったけれど、やっと、気付いたようだ。少し、ほんの少しかもしれないけれど。

 

スイッチは、ある。手の中、心の中にずっと、ある。

 

おなじことをくりかえしているのだよ、それは。

どうして、そんなことばかりをしているのだい。

いいかげん、はやく気づきなさい。

いいかげん、はやく、目覚めなさい。

 

 

Deleteボタンでぜんぶ、消したい。

 

なかったことにしよう。みんなゆめだったのだから。痛い目を見るよ。そんなこと、すべての物語が、長い長い物語が、終わってから、分かること。

 

ぜんぶ、消すことなんてできない。どんなにカタルシス泣いても泣いても。どんなに、忘れ去って、二度と思い出すもんか、と誓っても。

 

エピソード記憶の数字が、ぐるぐる回って、心の一番、深いところに刺さり続けている。

 

さあ、

ずっと、おなじことだったけれど、やっと、気付いたようだ。少し、ほんの少しかもしれないけれど。

スイッチはある。

 

もう二度と忘れることはできなくても、もう二度と消し去ることはできなくても、一時的だとしても、スイッチはあるから、一旦、深い深いベールをかけよう。過去からのメッセージの重要性と同時に、今の感覚を自分の居たい場所に持っていくのさ。