長い夢

あなたの声が聞きたい

そういっても

聞くことはできないから

あなたの言葉を思い出してみる

何度も　何度も

思い出は重たいからいらないなんて言わないよ

どんなに手掛かりがなくなっても

どんなことをしたって

思い出は　消えない

それは　決して　悲しいことでは　ないね

ぜんぶ自分を形　作っている

きっと忘れてしまえば簡単だけど

そんなことは　到底できやしない

なぜって　それはとてもすきだったからよ

背中の奥に　ちがう顔をみた
それで　よかった
時々　よかったのかもしれない
心から静かに穏やかだと思う
そして　思い出を思う　
みんな思い出して　みんな消えましょう

連絡取ってごめんなさい
思い出　思い　　
そして　みんな　静かに忘れてほしい

幸せに過ごしていると　風の噂で聞く
胸は　ざわざわとしないさ　風に消えていく
こちらの噂は聞かないでね　
元気でいるよ

どすんと

ずしんと

首肩の痛みで

長い夢から覚めたとき

少し

少しだけ

耳の奥がこそばゆかった