真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

流れない泥の水だって、いつかは、消えていくさ。

 

嘘は、半分、本当になりました。本当に、なることがあるのですね。

嘘は、半分、本当になりました。よかったです。

全部、本当になるまで、あと少しですね。

さて、なんだか。なにをいっているんだか。

全部、本当になるなんて、そんなことはあるわけないですよ。なにを、勘違いしているのですか。どれが、本当で、どれが嘘かなんて、もう、どうだっていいことなのですよ。もう、なにも、言わなくてもいいのですよ。

 

 

 

昔昔の出来事が、

(それは、もう、捻じ込められて歪められていることだから、事実の出来事かどうかは分からない。もしかしたら、全くの幻なのかもしれない。幻に抱きしめられて、幻を抱きしめて、苦しみ、怖い恐いと叫び続けていたのかもしれない)

突如として、目の前に現れる。

(トリガーポイントは罠だったのか、それとも、その罠には嵌るべきではなかったのか。そんなこと、もう数日経った今更言っても、あの瞬間は選択肢は一つしかなかった。あの瞬間瞬間は、全て、シナリオ通りだったのだから)

 

感情が溢れてどうしようもなかったあの日々、あの時間、嘘みたい。幻みたい。

その通り、嘘で、幻だったんだ。そうでなければ、どうして、今もまだ、その日々と時間とに慟哭をし、罵倒され、居た堪れなくなる恐怖に押し潰されなければならないの。

 

どうして、今もまだ。

こらえ切れなかった感情ばかりでいっぱいになっていた日々を時間を思い出さなければならないのか。

その答えはただ一つ。

黒い塊はまだ、ここにあるからだ。あの頃と、そっくりの黒い塊。黒い黒い真っ黒でわたしを飲み込んでくる。

きえなきゃいけない。

きえろきえろきえろ。きえろきえろきえろ。

目の前から。

きっと、もっと、早く、この声に従っておくべきだったんだ。

黒い塊のことを(無視)見て見ぬふりをしていたなんて。きっと、全部、もっと、早く、この声に従っておくべきだったんだ。

どんなに後悔を繰り返しても。20年前の過ちが露呈するよ。

 

泥の水。

深々と、心身全部に塗れる。染み付いている。

トリガーポイントは、警告だった。

 

今も染み付いている流れない泥の水。

そんなの、どうしたって自分勝手だ。

嘘つきは、昔から、変わらない。ずっと自分勝手。

だとしても、どうしたって、可笑しな話だとしても、

今も染み付いている流れない泥の水、いや、ちがう。

いつかは、染み付いてた泥は流れる。そして、いつかは、消えていくさ。

 

きっと。

きっと。

 

 

 

 

2013.08.08.19:07 の景色を目の前に取り出して、恐怖を薄める。