真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

日曜日から月曜日にかけて

なかなか眠れなかったのは、もがいていたから。

夜中になって、もがき始める。衝撃的なことがあったから、身体いっぱいに、心いっぱいに、なかなか受け止めるのに時間が掛かる。そのために、できることを、ひとつ、ひとつ、取り組んでいる。目を閉じたり、目をしっかりと見開いたままで。口を決して開かないで。叫びたい衝動に駆られながら、新聞配達のバイクの音に、漸く、もがき疲れて目を閉じる。

 

いつも通りの朝は、いつもよりも少し静かにやってくる。

 

わたしにはヤ行が足りない

やさしさ

ゆとり

よゆう

 

よる

ゆめ

 

わたしにはカ行が多い

かまける

きょうふ

くじける

けちらかす

こわい

 

 

足りないヤ行を

少しでも 増やそう

やさしさ

ゆとり

よゆう

 

よる

ゆめ

 

 

 

サ行を探しながら

 

さくひんを作る 重ねる 

し 詩を書く

すくわれるのは 

せんない思い

そのままに