真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

久しぶりの

 

思い切って。

ぐるぐる、渦の中に埋もれて。

渦の中に吸い込まれてばかりいて、そうならないように、そうでいないように。

思い切って。

ぐるぐる、考えて、迷って、考えて、迷って、迷って、

でも、そういうときは、たいてい、自分の心のうちでは決まっている。

思い切って。

久しぶりに、街に出る。

街は賑やかで騒がしい。家を出たその瞬間からバリアを張る。

思い切って。たったひとつの目的のために。

たったひとつと思っていたら、実は、色々とバリアから染み込んで、いいアンテナびりびりりりり。

 

思い切って、決める。

そうすると、靄が晴れる。

どうなることやら、という不安よりも強く、たったひとつの強い願いを、抱き続ける。

 

思い切って。

久しぶりの。