真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

考えて、問うて。考えて。

「ご無沙汰しております」というとき、前にお会いしたのはいつ頃だったかと、思い出す。 (もしかしたら、わたしという人のことを覚えていないなら、「ご無沙汰しております」というても、きょとんとされるのではないか) (一方、覚えておられたら、きちんと挨…

名前と足跡

わたしの名前は、待子あかね(まちこあかね)です。 誕生は、2003年6月です。 といっても、前の名前で立ち上げた初めてのホームページは、2000年(それも6月頃だったかしら)です。 一時期、わたしのホームページには”掲示板”があって、その中で、名前を新しくす…

「いぬとがいとう」

きみは かえるところがないのかい いったい どこからやってきたんだ ここで ゆっくりするがいいよ ぼくのいたばしょは ずっとずっと とおくだったけれど もう いえがたちのきになるというので おいだされてしまいました どこへ行けばいいのか ただひとつの月…

今日の余白

ずっと、おなじことだったけれど、やっと、気付いたようだ。少し、ほんの少しかもしれないけれど。 スイッチは、ある。手の中、心の中にずっと、ある。 おなじことをくりかえしているのだよ、それは。 どうして、そんなことばかりをしているのだい。 いいか…

今日の余白

今日の余白 声が聞こえる 同時に 色んな声が 色んな色の声が 同じ言葉 叱責 だけど それは 過去からの知らせ 過去からの今日への知らせ 明日へ なにやってるんだい しっかりしなさい 長い長い 手紙のようです

今日の余白

秋の風に、心地良さを感じるのも束の間、心に手を当てる。自転車で走りながら。信号待ち、空を見上げながら。信号待ちでも風に流れる光と願い、祈り。流れる雲、時々の青空。心に手を当てて、深呼吸。自分に帰る。 余白が必要ね。窮屈さはいけない。 削ぎ落…

「階段の先に」

階段を上るとそこは 2階 息を飲む デジャブでいっぱい ここで足を止めていてはいけない 次へ進む 階段を上るとそこは 3階イベントスペース これから始まるかけがえのない時間が にっこりと 笑って 待っていた ちょうど開催されていた展示が よりこれからの時…

いつも通りのこと

いつも通りに 夜になると眠る いつもとちがう週末に いろんなことの刺激を受けて 刺激などを自分の中で受け止めるのが いっぱいで 両手 広げて いっぱいで いっぱいなことは 嬉しいかぎりです いつも通りのことが少なくて いつもの中へ戻るのに なかなか う…

「流れまち」

まちは いつも 顔を変えて ずっと おなじところにいるはずなのに いつも ちがうところにやってきているみたい ここには メリーゴーランドがありました ここには 観覧車がありました ふたりが であったのは このまち いちばん人気のジェットコースターもあっ…

「秋 こんにちは」

夏に 嘆くよりも もう 秋 こんにちは 雲 わらった わらった 雲 わはは 身勝手に 季節に委ねる身体と 零れる汗を 隠しながら 日差し わらった まだ 突き刺さるだろう まだ 痛いだろう 痛くても 平気さ 痛みは いつか消える いつか 飲み込んで 染み込んで 遠く…

なつのおわり

4年前の写真を見ながら、夏の終わりを思う。 8月は、あと10日。 いったいいつから、こんなになつがつらくなったのだろう。 つらいことをぐっとのみこんで、あきを身体いっぱいに浴びよう。 その準備を。 ****** もう2週間も経つというのに、かこわいが…

日曜日から月曜日にかけて

なかなか眠れなかったのは、もがいていたから。 夜中になって、もがき始める。衝撃的なことがあったから、身体いっぱいに、心いっぱいに、なかなか受け止めるのに時間が掛かる。そのために、できることを、ひとつ、ひとつ、取り組んでいる。目を閉じたり、目…

流れない泥の水だって、いつかは、消えていくさ。

嘘は、半分、本当になりました。本当に、なることがあるのですね。 嘘は、半分、本当になりました。よかったです。 全部、本当になるまで、あと少しですね。 さて、なんだか。なにをいっているんだか。 全部、本当になるなんて、そんなことはあるわけないで…

劇中劇

誰にも言えない出来事の中で 誰かに話したい記憶を 二つ見る 幕は 上がりました もう 引き返せません 科白を 度忘れしました アドリブ アドリブ 時間を使い過ぎです スポットライト浴びるのは もっと あちら側です 誰かに話したい記憶が出てくる 誰にも言え…

うそとわがままとほんとうはのみこんで

真夜中 うそとわがままと ほんとうはのみこんで 夜は 考えるには 適していない そんなの とうの昔からわかっていること 夜は 感じたことを落ち着かせる時間 どうして うそをつくの どうして わがままをいうの どうして こわいの 温度が なかなか 冷たいから…

予言者

予言者のいうことに疑問を抱いた そんなことは ない そんなことは ないと意地を張っていた 予言者のいうことは間違っている そんなはずは ない そんなはずは ないと強情になっていた 感情をぶつけてはいけない 過ちを繰り返さないように 感情に従った過ちを…

「焦げたトースト」

そんなに焼かれたら 焦げてしまうよ そろそろ いいでしょ 美味しいときは もう過ぎたから 堪忍してよ じりじりと上昇するあつさは どこへも逃げないね 美味しいときは もう過ぎたから だれにも 食べてもらえないね だれも 食べないね トースターの中に放置さ…

同時に動いている

同時進行。 どんな小さなことでも、同時に動いている。 同時に動き続けている。 それは、どうしても否めない。 ただ一点に集中して、ただ一つのことだけが動いて、他のことは止まって(若しくはゆっくりと静かに)いて。そう願っていても、決して、そういうわ…

声のない場所

うごけなくなる すいこまれる 目を 奪われて 意識 奪われて きえる と ひかる きえながら あらわれる あらわれたことを だれもしらない だれにもしられないまま あらわれる だれにも そんな ことは ない きっと

ほんとうの

ほんとうのことは 画面の中にないけれど 頁を捲ると あった ほんとうのことが 見えない見えなかったのだけれども 目の前に あった 時間は 空間は その間には なにが残る どこにもいない どこにもいない それでいい なにを知りたいの なにを求めているかしら …

今日をずっと待っていた

今日をずっと待っていた 今日をずっと待っていた だから 今日2022年2月26日になったことは とても 嬉しかった ごちゃまぜ閉鎖的思考 きっと まだ なんだ まだ ちゃんと だいじょうぶではないのかもしれない お元気ですか 思い切って声に出せば なにか変わる…

枠として

枠として 長く 同じ状況は続かない これからの状況を予測する いくつか予測する たったひとつだけを考えるのではなく もし 仮に 同じ状況が続いたとしても 裏っ側から見れば 違った様相となる 例えば 同じ状況が続いたとしても ひっくり返してみれば 違った…

それは小さなことだとしても

さて 感情を生まないようにできたなら 小さなことだとしても できることがあるなら 精一杯やっていくよりほかない 直接 目の前にいけない(いかない)のだとしても もどかしさも いたたまれなさも むなしさも やりきれなさも そんなこととは縁がなく いられる…

春を願う。

明日、どうなるの。 今から、眠ります。そして、明日の朝、目を覚ます。 それは、確かなこと。 明日、どうなるの、と思いながら、明日の朝、目を覚ます、と願って、夢へ沈む。 どうして、どうして。 明日、どうなるの、と思っているのに、どうして、明日の朝…

もうこれ以上は

今まで十分 後悔はしてきたね きっと だから もう十分 もうこれ以上は もう 悔やまないように 悔やんではいけないから 右を向いても 左を向いても もしかしたら 自分で自分の首を絞めるということになっているのかもしれないが いちばん大切な時間を増やすた…

いつも 笑っていたね

いつも 笑っていたね みんな 笑顔だったよ 悲しいことを思い出すよりも いつも 笑っていたね 涙が止まらないよ とても 素敵な笑顔だから とても 素敵な人だったから ご縁があって 関わる瞬間を抱けたのは 奇跡みたいだね 胸に刻まれているよ ありがとう あり…

全部捨てたよ

「全部捨てたよ」 そう云えれば、どんなに楽だろう。 初めましてから、始めましょう。そんなわけにはいかない。わたしのことを忘れましたか。あなたのことを、忘れました。そんなわけにはいかない。 年の瀬、思い出。それは、荷物になる。なんて、そんなこと…

それは恐怖ではない

長年の記憶が背中に張り付いていても、それは恐怖ではない。 長年のことだったのだから、すっかりさっぱり綺麗に消えるなんてことは、もしかしたら、ないのかもしれない。痛みを強く感じたことではなく、心から穏やかだったときのこと。信じられないくらいの…

もう 会わないよ

神様、助けて。 どうしてか、いつも、「神様」と、心の中で叫んでしまう。 小学校に上がったばかりのころ、おかあさんが、買い物から長く帰って来なくて、悲しくて悲しくて、町内中に響き渡るくらいの大声で、「おかあさん、おかあさん」と叫んで、無事、帰…

特別な日

特別な日はそう多くないから、その思考、感情をすぐに忘れてしまう。 忘れようとしてしまう。 だけど、特別な日は、日常と繋がっている。 だから、一昨日のことも昨日のことも今日も明日も、繋がっている。 忘れてはいけないこと(だけど、勘違いしてはいけな…