真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

2019-01-01から1年間の記事一覧

返ってくる言葉

3週間前の言葉が返ってくる。否定の否定の先は肯定、認めざるをえない 。返ってきた言葉は事実。認めざるをえない。わざわざ、敢えて、言わなくてもいいことは飲み込んでしまえばいいのに、言葉が首筋から喉から、口許まで上がってくる。止められない。悪い…

夢の中で手紙書く

夢の中で手紙書く目が覚めたら破る忘れよう忘れようそう思っていたもうそんなことはできないもう忘れることはできなくなってしまった今 何をしている今 何を食べてるどんな 音楽を聴いているどんな 映画を観ているどんな 話しをしている気になって気になって…

「未練そのまま鍵かけて」

未練そのまま鍵かけてこわくないなんにもこわくない忘れるとか捨てるとか嫌いとかじゃなくて鍵かけてそのままそれでいい知らんふりではないけれどしばらくはさよならね

確かなことは、どこに

確かなことは、どこにあるのだろう。たったひとつのことでいっぱいいっぱいだったことを思えば、似たようなことが起きていても、他にも思う感じることがある、というのは、救いなのかもしれない。美しさは残らない。形になって、残らない。それでも、雷雨の…

この身ひとつでは逃げられないほど身軽ではなくなってしまった

状況は刻一刻と変わっていく。自分自身の心身も、それにより変わっていく。信号の渡る場所を変えるとか、お昼ご飯をパンではなくおにぎりにするとか、小さなことでも行動を変えないと、似たようなことを、ただ繰り返してしまう。状況は刻一刻と変わっていく…

なにかが

なにかがぱちんと弾けそうな気がする。もうすぐ、もうすぐ。なにかが、ぱちんと弾ける音がもうすぐ聞こえる気がする。沈むことがあっても、たくさんたくさん泣いたあとだから、上がってこられるだろう、きっと。泳いで、泳いでいたら、また、ちがうところへ…

白い ただ白い

真っ白い目の前もうこわいなんてないきっと 真っ白は 変わるほんの少し 癒えたような気がする白い ただ白いそれでも 恐れることはない冷たい滴 大きな滴なにも こわいことはない秋を連れてきた風に 慰められて

わらわららら

わらわららら藁をも掴む思いで掴まえた藁は気がついたら溶けるはずないのにみるみるうちに粉々になって跡形 なくなった藁をも掴む思いで掴んで掴んで掴んでいても掴みながらでも自分で泳がなきゃ泳ぐのをやめたら沈んでしまうだれも助けてくれるわけではない…

気がついたら

もう忘れるからもう少しだからそう言い聞かせているというのに涙とともにその瞳 目の前に涙止まらない助けていいえ早く時間はかかるけど早くよくならなきゃね

「くもの」

雲ばかりでは白に飲み込まれる少しだけではさみしすぎる青空と雲雲ばかりでは雲の形を見つけることは難しいだから 青空と雲ときどき 青空と雲月のようなやさしさとやわらかさとつぼみのようにもきれいな花びらのようにも見える 雲

「きみの」

寄りかかる肩をもう 忘れよう夏は遠く秋の声は近い泣き顔はもう 知らない知らない町で埋もれている1ヶ月を2回繰り返したのだから秋を背に年の瀬を聞くことも もう近いきみの声を聞かなくなってまた 歳を重ねるね

「同じこと」

同じことばかりを繰り返してはいけないいけないことなんて どこにあるいけないことだらけもっと ちがうところへもっと ちがう場所へ同じことを繰り返すこのことを ずっと繰り返していたい守っていたい少しずつ 意図しないままに変わっていく日々の中で同じこ…

方法はいくらでもある

苦手なことが、ずっしりと目の前に現れて、でも、避けて通れない。うまくいかないから、何度も繰り返しぶつかってばかり。とはいえ、気がつけば、年月は流れている。なにもしていなかったわけではないから、できないことを、苦手なことを、どうにかする方法…

「同じ名前」

元気ですまず始めにそう言えなかったことを悔やんでいる便りなんて出すことはないのだから元気ですそう知らせることが 一番の便り同じ名前が目の前にやってきて便りがやってきてなんてタイミングは ただの偶然だけど 鳥肌が立ったことは否めない名前を呼ぶと…

今日の出来事

朝からいつもと違う感覚。違和感。いつもと違ういつもと違う。それは何かの知らせだったのかもしれない。気をつけなさい気をつけなさいきをつけておかなくちゃ。そんなことも忘れていた。ぼんやりした心身をしっかりと目覚めさせないまま針はよーいスタート…

眩しすぎるから

眩しすぎるから直接もう見ることはできない。強い光は、いつまでもとても強く、それは世界中で1番ではないかと思うほど。眩しすぎるということを、今まで知らなかった。気がつかないふりしてた。けれども、もう、眩しくて目が痛くなるのは苦しいから、今夜も…

「声」

その声がいつまでもどこにいてもその知らせを聞いたその瞬間止まらない声声声 止まらない声声声声どこへいく 追いかけて追いかけて 追いかけて今を 投げ出して いつでも側には 文庫本があったよね 声声声声声声声声声声声声声ずっと聞こえている ずっと ずっ…

「ブランコ」

あの星に触れるまでずっと こいでいるから見ていてね 離れないで 見ていてね あの星を 胸に抱いたときとなりには だれもいなかった星だけが 側にいた BY 2017-08-15

スイッチ

いったいスイッチはどこにあるの、ずっと探していた。探して探して探し続けて、わからなくなっていた。手がかりは恐らくあちらこちらにあるというのに、オンでもオフでもない状態でいっぱいいっぱい。スイッチは想像できない場所にあった。ただ楽しくいよう…

手と体

少し、ほんの少し、時間にゆとりがあると感じることができる。それはとても貴重なことだった。聞きたい(正確には、チャクラが開いてこころが晴れる)音楽に、心を全て委ね、目を閉じた。 寝転がって伸びをする。右手で左手首をつかむ。右手は左手首を感じる。…

どこにいても、わたし

よく声をかけられる。ここ一ヶ月。仕事が終わった後のぼんやりとしているときや、朝一番のぼんやりとしているとき。仕事中で必死になって自転車を漕いでいるとき。 たいてい、自分からは気づかない。声をかけてもらう。あまりにぼんやりとしていることばかり…

あめちゃんがきらいなわけじゃない

あめちゃんがきらいなわけではない。むしろ、すきである。春でも夏でも秋でも冬でも、年がら年中、鞄の中にはあめちゃん数個。ワークショップやグループワーク形式(や講義形式であっても)の研修や、、、とにかく、隙があれば、「あめちゃん、どうぞ」と鞄の…

言葉の期限

言葉の期限時の流れとその感覚時間を忘れる自由と、時間で動くことにより助けられること時間とともに生きている言葉の期限を確かめるのが怖いのは、「いいや、それは、もう、そんなことではないよ」なんて、その返事を受け取りたくないから。言葉の期限を認…

俯瞰でいこう

突き刺さった言葉を引っこ抜いて叫びそうになる感情を遠ざけて 意識を目の前に向けて目の前以外のことは今は必要ないから遠くの叫び声や暴力的な騒音に意識を散らさないで木々が風に揺れる電信柱の影を見つめる小さな花は今日もきれいね空は 今日も やさしい…

違う空

今さっきまでと違う空どうやら青空を もう見せてはくれないらしい今さっきまでと違う風のったりとした暑い重たさは あまりなくどこか ほんの少しだけ 心地よさを感じるような風がしばらく 吹いていた額に滴るのは汗ではなく ポンチョで覆いきれなかった雨粒…

「#24時の4行詩」

#24時の4行詩 一番 好きな時間が過ぎると抜け殻になってぬらぬらと 冬ごもり 冬 眠るいいえ すぐにまた 好きな場所へと駆けていく選択のち恐怖怒涛の恐怖忘却せよ恐怖次の選択の為体はひとつ時間はひとつとはいっても いつだって心は ひとつではないからだい…

オープンマイクイベント 『いどばた。』

本日、7月20日(土)14時から18時まで Common Bar Singles で開催されましたZAREXさんと泥酔侍さんの共同主催オープンマイクイベント『いどばた。』に行ってきました。 久しぶりのことで、ずっと緊張が止まらずどうしようかしらと思っていたけれども、楽しい…

今日の出来事-満月前夜‐

朝、防災無線が脳裏に響く。同じ内容を何度も繰り返す。だんだんと内容が聞こえてきて、怖くなる。耳を疑う。これは平日であったら、そんなに気持ちとして影響を受けている場合でもなかっただろうから、休日の気持ちを覆われたということだけで、それで朝か…

声に出してみる

改善策が目の前にはっきりと見えていなくても、どうなるか、どうすることができるのか、はっきりとしたことがわかっていなくても、声に出してみる。わたしの声と、あなたの声が。合わさる。交わる。声と声が見つめあって、そして、声と声がすれちがう。背中…

自分は自分と付き合う

わたしは、わたしと付き合う。そこから始まる。改善するやらしないやら前進するやら後退するやら、痛い痛いのなくならないやら、急な衝撃に泣きつぶれても。自分は自分と付き合う。それで、いい。