真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

2020年の日々を

やり残したことがないなんていえない、ということよりも、日々を重ねられる有り難さを感じながら、年末年始の色々と向き合って過ごしたの、そう、ほんの少し、しみじみとしている年明け最初の日曜の夜。

ちょっと出掛けた帰りの電車で男の子が、「ジングルベル」を歌っていた。
一瞬、聞き間違えたかと、ああ、なんだか帰りの電車だから疲れてしまって、ぼんやりとしてしまって、聞き間違えたかと思っていたら、「ジングルベル」何度も聞こえてきた。男の子は対角線上の座席から窓の外を眺めていた。眺めながら、何度も何度も、歌っていた。
なんだか、とても、微笑ましい光景で、翌日になった今日でも、時々思い出す印象深い出来事になった。


どんな日々でも、どんな季節でも、昨日と今日は繋がっている。
こちらがどんな状況であっても、周囲はお構いなしに動いている。
なにも止まっていることなんて、なにひとつ、ない。
だから、追いつけないことも少なくないけれど、だけど、わたしは、わたしの中に流れるスピードを、いつでも、忘れないでいたいと、思う。

2020年、どんなことが舞い込んできても
(それを止めることはできないのだから)
次の日に引きずらないように、
翌日へ(できるかぎり)負のイメージを持っていかないように、
過ごしていこう。

本年も、よろしくお願いいたします。

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