映画「銀色の髪のアギト」
2006年「銀色の髪のアギト」
数ヶ月前、(きっと、ずっと、その棚にあっただろうけれども)DVDを発見。
時間は、いつもよりも大幅に増えたわけでも(減ったわけでも)ないけれど、どうしても、その時間を確保したい。そう思って数週間。
5月10日、日曜日の午後、どきどきとしながら、DVDの再生ボタンを押す。
オープニング・エンディング曲は、KOKIA
彼女の透き通る美しさが、すっかり、心を鎮めてくれた。
これから始まる物語に向けて。
そして、今までの自分自身を落ち着かせるように。
森が地球を襲うようになってしまった300年後の地球の姿を描いた
最先端映像スタジオ「GONZO」が手掛けた壮大な冒険ファンタジー
(古いテレビ画面で映していても)吸い込まれるような魅了される映像。
楽しさも切なさも、力強さも、かっこよさも、それぞれのキャラクターが素敵で、ずっと、この映画の中に潜ってさえいたいと思った。
95分間、色んなことを考えることができた。
途中(きっと、この映画のことは、知人に勧めてもらったのだろうと思う…)(一度は観たことがあるはずだから)どんなストーリーか、ほんの少し思い出したようで、クライマックスは、思い出さないままだった。
強さと弱さ儚さと、悲しみと、思いやりと、愛と。
特に、主人公のアギトが、
「元の世界になんて戻らなくていい」
といったときには。
涙が止まらなかった。
もっと、強くなりたいと思った。
もっと、優しくなろう、と思った。
そして、わたしは、わたしの信じることを、信じられることを
もっと大切にしようと、強く感じた。