真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

月さがしの夜

昨日の話。

夜、空を見上げる。月さがしの夜。
上弦の月
見つかった。
  (上の写真)
そう思った次の瞬間には、見えなくなった。
しばらく経って、もう一度、夜空を見上げると、月が微笑んでいた。
その姿に、とてもほっとする。
その姿を見れるんじゃないかと思って、そう、どうして、どうしたら、と助けてもらうように、夜、空を見上げる。

月さがしの夜。

*****

どん底の瞬間、思い出すことはいつも同じ。
その事実は、
いつも同じく思い出すことそのことに支えてもらっていると、
知らされる。 

何度も何度も忘れようとしていたこと、
忘れたくて忘れたくて、どうして忘れられないのどうして覚えているの、
早く、忘れてしまおう、そう繰り返し、何度も忘れようとしていたこと。

それを、どん底の瞬間になるたびに、思い出す。

もう忘れようとすることをあきらめる。あきらめないわけにはいかない。

きっと、もう(もうしばらくは)支えてもらわなきゃいけない(若しくは支えてもらっていたい)だから、忘れるということを意識しないようにする。

言わなくてもいいことを、言いそうになる悪い癖をやめる。
ぐっと、いいえ、すうぅと、、、飲み込む。

*****

今日の月

今日も
月さがしの夜。

ありがと。