真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

02/09

2015年

「つづく」

夢を解析しようとするのは よくない癖
切なさを抱くぐらいなら まだいい方で
うろたえて 怖がってばかりいる夢からは
脱することができて よかったんだ

ときには なにもかもを委ねてみたくなって
その続きをと 再び 目を閉じることもあるけれど

時は そんなに待ってくれない
夢より 素敵なことは ここに 待っている

今までのことは、全部、繋がっている
続いている
すべて、今に繋がっている
ストップしたとしても
今までのことが、ひとつひとつが
心の中に 身体の中に しみこんで 離れないんだ

続いていく

 

2019年

「2019/02/09」

流れいく
人人が
空を見ていないわけではないけれど

わたしだけが
ここにいるわけではないけれど

渦が ただそこにあって

ただ それを眺めている

眺めていたら
ぼんやりとしてしまって

しばらく
ぼんやりとしたら
だれかが どこかで笑ってた