真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

03/21

2015年

「楽しんで 日々を」  (日記)

すてきなことが ゆったりと しみじみとしみこんでくる

地元の食本を買いに行って、特典をいただいたり
アールヴェーダーのドーシャバランスについて学んだり
学生時代の恩師の陶芸展に行ったり

魔法瓶に入れていったハーブティが暖かく
移動中もほっこりとしつつ

一息ついた喫茶店
とても素敵な雰囲気に癒される

楽しんだことを 生かせるようにしていくこと

明日からも 楽しんで 日々を

楽しんだことを 生かせるようにしていくこと


2016年

「ブーメラン」

投げたものは
返ってくる

忘れていても
覚えていないふりをしていても
返ってくる

返ってくることばかり  気にかかっていては
何もできなくなってしまうけれど
何もいえなくなってしまうけれど

意識的に
それが  少しでも  自然な形で
記憶していられるように

そんなことは  もう忘れた

なんて  ばかりも  いっていられない

日々の小さな1頁を
刻みながら  あしたへと
刻みながら  時々は思い出して
時には  訂正・加筆をしながら
あしたへと  つないでいこう


2018年

「白い息」

白い息は   消したいことを
見えないようにしてくれる

青空は  
冷たい風を忘れさせてくれる

影は    消したいことを
映し出す

隠れている色を探し
春への
色々な花々を探す


2019年

「かくしん」

頭をぐっとつかまれて
シャッフルシャックルシャッフル
それで 立っていられなくなるなんて
いけないよいけませんそんなことにはなりません

どんなに世界が揺れてても
揺れる世界の中にいても
ぶれてぐらぐら止まらなくても

とまれ 確かなところで
とまれ 信じる場所で

書く
描く

信じて
芯を

確信を


2020年

「てがみ」

てあてをうけたい
てをつなぎたい
てがみを かこう

がんばります そんなこといったって
がんばるというこえにつぶれてはいけない そうならないように
がそりん きらさないように

みちばたにおちているものに くるしむよりも
みみをすまして
みおくる そのまえに

ちゃんと こえを きいて