真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

水になる、その後に

1ヶ月半前のこと、もっともっと以前のような。
月日の流れを強く感じる。
嘘だった、いいえ、もう、忘れたい、
だから、そっと木箱に赤いリボンをかけて。

水になった。

だから、もう木箱もないし、その木箱のことを考えることもない。
すとんと、合点がいく。今まで、ぐるぐるしていたことが嘘みたい。

水になりたかった。

頭の先からつま先まで。
冷たさを恋しく、恋しくて。

数日、かかったみたい。だけど、水になることができた。
よかった。

*****

どうすれば、嬉しくなるのか、
嬉しくなるためには、どうすればいいのか。
日々の中での嬉しさを。嬉しさは、喜びを、楽しさを連れてくる。

なにができるかなんてことより(似たようなこととはいえ)
どうしていられるのか、わたしの役(役目)ってなにかしらん、と考える。
そして、動く。
心も身体も。
今日できたから、明日もできるさ、きっと。