真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

ゲンコウ

原稿用紙がはらりと出てきた。
右肩に"2003年4月20日(日)"と書いてある。ご丁寧に、"19:30"と時間まで。7年前の自分に、ちょっと照れくさくなる。


大阪 堂山 日替わりマスター制のシングルズにて、ずっと前に、読む前に書け、というイベントがあった。それは、その場でテーマが決まり、(その場で手渡された)原稿用紙一枚、400字を15分で仕上げる。そして、朗読、感想交換というもの(だったように思う)

テーマは『電化製品』
自分の作品も懐かしいが、そのときの参加者が(これまたご丁寧に)ひとりひとり書いてある。今も付き合いがあるのは、2,3人。多いのか、少ないのか。
メモが、走り書きながら(だれが、どんな作品だった等々の)裏一面に溢れていて面白い。不思議な気持ちがぐるくるとまわるけれど、まわってまわって、また、いま、に戻ってくる。



当時、とても夢中で仕方なかったことが今は全然そうでもなくて、
当時、全然興味がなかったことが今は面白くて仕方なくて。

だけど、芯の部分はずっとあるんだなあ、大切にしたいなあ、と強く感じる。
あたしは、待子あかね。
詩やお話しを作ったり、朗読したり、している。
ずっと、忘れないでいる。