真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

はしりまわる

走りまわる

 

追いかけられているのか

それとも 自分勝手に 走りまわっているのか

 

止まらずに 全力で

全力で

 

走る

というのだから

両足を地に着けているはずなのに

次に 気がついたときには 転げまわっている

ころころ ころころ 転げまわっている

 

ずっと ずっと

あっちへ向いたり こっちへ向いたり

ころころ ころころ 転げまわっている

 

叫ぶ

訳もなく叫ぶ

いいえ 訳はある

ただ ひたすらに 大声を出したいの

 

わーーーーーーーーーー

 

走りまわって

転げまわって

叫びまわって

ずっと ずっと

 

 

走りまわりすぎたから、加減もせずに、思い切って、走りまわりすぎたから。

そして、転げまわって、夢中になって、転げまわっていたから、全身打撲、内出血。

叫びすぎたから、声が掠れて、今日は何も話すことができません。喉が痛くて、痛い。

 

走りまわったから、身体中が筋肉痛。

もっと走らなきゃ、もっと走らなきゃ。まだ、走れるよ、まだまだ走れるよ。

止まるな。

痛くても、重たくても、血まみれでも、まだまだ走れるよ。

さあ、立ち上げれ。

 

叫びすぎたって、声を出さなくてはいけない。

話しをしなければいけない。話しを聞いてくださいね。

喉が痛くても大丈夫。

 

さあ、走りまわろう。叫びながら。いっしょに。