2009-02-18 男 とろ 昨日の話 とある地下道にて うずくまる男ひとり 数回 彼の前を通るも ずっといる うずくまる男ひとり 看板を持っている 看板を持っている男 男ひとり ひとりまたひとりと 人々は立ち止まっていく その看板を読んでいるのだ 訳あって***に行きたい 行きたいが先立つものがありません お力を貸してくれませんか 例にも漏れず 待子もその看板を読んでしまった 立ち止まる人は溢れども だれひとり力を貸さない いつから 凍える地下道にいたの いつまで いるの