真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

No.2

それは1月最後の日曜のことだったさ。
こんな吹雪の日、大変ね、寒いね、たまらんね、待ち、は話しかけるけれど、あたしは無言を決め込んでいる。話すことなんて、なにもないからさあ、それに、このごろ、あたしのうたをうたってくれない。うたってくれないうたってくれないなあ、と思っていたら、待ち、は、あたしの右腕をぽんと叩く。次のライブではうたうから。
やったね。楽しみに待っているよ。