1月の最後の日の夜。月は、きれいだった。「ま だ だ よ」 声が聞こえる。確かに聞こえた。向こう側に行こうと思っていたわけでは 行くことができれば、とほんの少し、ほんの一瞬、思っていた。それなの に、そんな気持ちを打ち消すように、声が聞こえる。声…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。