真夜中の看板持ち

待子あかねです。詩を書いています。白昼社より詩集『スカイランド』『スカイツリー』発売中。

「もうすぐ今日が終わる」

ラジオから、「もうすぐ今日が終わる」という歌が、2度、流れる祝日の午後。

 

一度目。

まだ14時なのに、まだ頑張り時なのに、という思いでいっぱいだった。

二度目。

16時。もう少しで、日が暮れる、今日が終わる。

大きなことがあったわけではないけれど、明日以降に向けて沸々と奥の方で動いているのを、なんだか驚きながら少し構えて、でも、冷静に落ち着いて、見ている。

 

「もうすぐ今日が終わる」

まだ、終わっていないやん。

もう、終わるね。

 

ということよりも、ということだけでなく、

今日は続く。まだまだ続く。

今日は終わって、眠る。眠れなくても目を閉じる。

 

寒くなっていくことは、どこか安心する。

寒くて寒くて凍えてしまいそうだけれども、

凍えないように、温める方法を、知らないわけではない。

 

風が吹く。

風が、吹いている。