にわか雨に立ち向かい
きっともうすぐ上がるんだと
自転車をそのまま走らせる
それは20分ほどの出来事だった
1時間以上もの長い長いように感じたが
ほんの20分ほどの出来事だった
必死になって自転車をそのまま走らせた
走らせていると雨は上がった
自転車を止めて、おはようございます、というあたしは
身体中、汗ばんでいた
そして、空は青く明るかった
空の青さは
空の明るさは
光は
救いだった
助けられたような気がした
ずっとホラアナに落ちていて、でも
助けられたような気がした
アオソラは、すぐ近くに降りてきて
また、あたしは、歩き始める